■コーディネーター兼講師
矢島基美 上智大学法学部法律学科教授(写真・左)
専攻分野/憲法学
著書/『プロセス演習憲法〔第4版〕』(信山社2011[共著])、『憲法〔第2版〕』(青林書院)(2003[共著])ほか
■講師
高見勝利 上智大学法科大学院教授(写真・中央)
著書/『政治の混迷と憲法』(岩波書店、2012)、『現代日本の議会政と憲法』(岩波書店、2008)ほか
小島慎司 上智大学法学部国際関係法学科准教授(写真・右)
著書/『制度と自由』(岩波書店、2013)、『憲法学の世界』(日本評論社、2013[共著])ほか
ここ数年、日本の政治状況において、「憲法」論議が盛んになされ、「憲法」の揺らぎが説かれたりしています。そのような「憲法」をめぐる状況は、戦後の政治社会の転換のあらわれともいえそうですが、憲法学の一般的な理解からすると、必ずしも十全な論議がなされているとはいい難く、また、その結論においても違和感を覚えることが少なくありません。
この講座では、今日的な論議における論争点を取り上げ、憲法学的な視点から検討ないし解説を試みようとするものです。具体的なトピックとしては、次のとおり。
@集団的自衛権と憲法9条
A憲法改正とその限界
B国家秘密保護――特定秘密保護法
C国会改革
Dヘイト・スピーチと表現の自由