【2025年度秋学期】
「無秩序とは、我々の好まない秩序のことである」とは、ある先人の言葉です。これは、人や国が自己の利益に叶うものだけを秩序として認め、ほかの秩序は無秩序として一掃しがちなことを指摘したものです。こうした秩序の主観性や相対性を念頭に、本講座では、国際政治の視点から、安全保障に関する諸問題を扱います。国際安全保障、すなわち戦争と平和の問題は、武力・暴力の問題である以上に、好ましいとされる秩序をめぐる闘争なのです。本講座では、冷戦後から今日までの現代において、世界秩序のあり方が問われた国際安全保障上の象徴的な出来事・現象を扱います。テロとの闘い、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)の東方拡大、軍縮・軍備管理問題などに加え、一見関係のなさそうな歴史認識問題やヨーロッパの移民問題もこの範疇の出来事・現象に入ります。本講座では、必要に応じて過去−特に冷戦期−を振り返りつつ、今日の国際情勢の理解と考察へ繋げていきます。なお、講義内のディスカッションでは受講生の積極的な発言に期待します。
<開講のねらい>
いま我々は、世界秩序が変わる「時代の転換期」にいます。秩序変革の裏には分断があります。安全保障問題をめぐる国際社会の分断を理解し、より良き次世代構築へ繋げる。そうした狙いで国際情勢を共に考えます。
<関連キーワード>
「毎回ディスカッションあり」、「事前知識なくても受講OK」、「国際政治」、「国際安全保障」、「冷戦後」、「9.11事件」、「テロとの闘い」、「国連と地域機構(主にEU/NATO/OSCE)」、「現状維持派」、「修正主義派」、「同盟」、「分断」、「世界秩序」
<ディスカッションの頻度・割合等>
ディスカッション 頻度 :毎回
ディスカッション 割合 :三分の一(30分)程度
個人発表 :講座期間中に1度はあり
チーム発表 :なし
ロールプレイング :なし
テーマに関する事前知識や部署経験の有無 :なくてもよい
予定講師陣
■小島 真智子(上智大学大学院 グローバル・スタディーズ研究科 国際関係論専攻准教授)全6回担当予定