【2025年度春学期】
イノベーションを通じた社会的価値の創出や組織の成長は、すべての国・産業において優先順位が高まっています。昨今ではスタートアップ企業によるイノベーション活動に注目が集まっていますが、既存組織によるイノベーション活動も同様に重要であるにも関わらず、その成功確率が低いのが実態です。
この課題に対処するため、2008年からヨーロッパを中心に「イノベーション経営」の国際標準化が進められてきました。その結果、2019年に産業史上初の「ISO56002: イノベーション・マネジメントシステム(ガイダンス規格)」が発行され、2024年には認証規格「ISO56001」が発行されました。欧米においては、この規格発行をきっかけに「イノベーション経営プロフェッショナル(イノベーション経営プロ)」という新たな職業も生まれつつあり、各国でその育成に注力しております。当講座ではイノベーション経営プロの育成に焦点を当てます。
当講座の講師は、約10年間ISO56000シリーズの開発に一貫して関わり、大半の規格本文の原案作成から一語一句の国際交渉に直接関与してきた唯一の日本人であり、規格の中身を知り尽くしており、スウェーデンの国立研究機関であるRISE(Research Institute of Sweden)からイノベーション・マネジメントプロフェッショナルの公式認定を受けています。
対象者は、経営者、新規事業担当者、研究開発部門のリーダーなど、イノベーション推進に関心のある全てのビジネスパーソンであり、欧米に急速に広がりつつある「イノベーション経営のプロ」としての実践的な知識とスキルを習得し、自社変革をリードする力を身につけてください。
<開講のねらい> 「組織からイノベーションを継続的に興せるようになりたい」。そのためには世界ではすでに当たり前になっているイノベーション経営の考え方を身につける必要があります。当講座を通して今までの常識をひっくり返し、皆さんがイノベーション経営のプロになることを目指します。
<関連キーワード>
「イノベーション」、「イノベーションマネジメント」、「イノベーション経営」、「両利きの経営」、「研究開発」、「新事業創造」
<ディスカッションの頻度・割合等>
ディスカッション 頻度 :毎回
ディスカッション 割合 :半分(45分)程度
個人発表 :講座期間中に1度はあり
チーム発表 :講座期間中に1度はあり
ロールプレイング :講座期間中に1度はあり
テーマに関する事前知識や部署経験の有無 :なくてもよい
予定講師陣
■西口 尚宏(上智大学特任教授) 全8回担当予定(ゲストスピーカーが加わることがあります)