【2025年度秋学期】
上智大学には、全学共通の卒業要件としての選択必修科目群の中に「かかわりの存在」としての人間理解を学ぶ科目があります。「かかわりの存在」としての人間理解とは、人間存在を「自己」、「他者」、「自然」、「超越」という4つの関係性に貫かれた存在と捉え、これらの調和を求める人間観です。
このような考え方を、理念的に頭で理解することはできます。しかし、衣食住をはじめとする家庭での基本的生活から、仕事や学び、人々とのコミュニケーションなど、さまざまなかかわりの諸次元で調和のとれた健やかな関係性を築くのは簡単なことではないと思います。
本講座では、このような人間学的な考え方を参照しつつ、現実の社会的次元で、新しい価値、新しい発想によって、持続可能で豊かな居場所づくりに取り組んでおられる方々の実践事例に学びます。
これらを通して、私たち自身が、人間として生きる意味、学ぶことや働くことの意味や価値、自分自身の持続可能性やレジリエンスをご一緒に考え、ささやかなライフスタイルの転換のきっかけになることを願っています。
また、講座では、ライフスタイルの転換を促す、簡単な行動転換メソッドもお伝えします。
<開講のねらい>
「かかわりの存在」としての人間観を参考にしつつ、新しい発想で地域循環共生圏(ローカルSDGs・ローカルベンチャー)やインクルーシブな地域づくりに取り組む方々に学びます。そこから改めて、生きること、学ぶこと、働くことを考える機会になることを願っています。
<関連キーワード>
「ライフスタイルの転換」、「行動転換メソッド」、「意識啓発」、「持続可能な地域の担い手づくり」、「インクルーシブな社会」、「ソーシャルビジネス」、「ローカルベンチャー事業」、「地域循環共生圏(ローカルSDGs)」、「人間学」、「内なる環境と外なる環境」
<ディスカッションの頻度・割合等>
ディスカッション 頻度 :第2回目から第5回目まで
ディスカッション 割合 :三分の一(20分〜30分)程度
個人発表 :なし
チーム発表 :なし
ロールプレイング :なし
テーマに関する事前知識や部署経験の有無 :なくてもよい
予定講師陣
■吉川 まみ(上智大学基盤教育センター教授) 第1回、第6回担当予定
■山内 幸治(NPO法人 ETIC.理事・事業統括ディレクター) 第2回、第3回担当予定
■佐藤 カズー(TBWA博報堂 チーフサステナビリティオフィサー) 第4回、第5回担当予定
*参考書
★ケリ・スミス著,吉濱ツトム訳,『レック・ディス・ジャーナル(カラー版)』,ヴォイス,2023
(上記の付録の冊子「手引き」)
★奥田健次『メリットの法則 行動分析学・実践編』,集英社,2013年