【講師】
木川田 喜一 上智大学理工学部物質生命理工学科教授
草津白根山防災会議協議会専門委員
専攻分野/火山科学
著作/「温泉科学の最前線」日本温泉科学会編 ナカニシヤ出版 2004(分担執筆)
2011年の東北地方太平洋沖地震以降、メディアで火山の話題が取り上げられることが多くなりました。火山について気になっている方も多いことでしょう。
この講座では、まず、この数年の日本国内の火山活動について振り返ります。その上で、過去の活動履歴と対比させ、東北地方太平洋沖地震後の火山活動がどのようなものであるかを客観的に理解します。次に、いつか必ずやってくる破局噴火(巨大カルデラ噴火)とはどのようなもので、我々はそれとどのように対峙することになるのか、最新の研究を元に考えます。
最後に、火山防災と火山行政の今後についてみなさんと一緒に考えます。多くの犠牲者を出した2014年の御嶽山の噴火を機に、火山観測や火山防災・火山行政のあり方について多くの議論が為されました。現在、その議論を元にいくつかの新たな取り組みが始まっています。御嶽山の教訓は活かされているのか、検証してみましょう。