【講師】
豊田 浩志 上智大学文学部史学科教授
専攻分野/ 西洋古代史、初期キリスト教史
著作/ 『キリスト教の興隆とローマ帝国』南窓社、1994年;ピエトロ・サンデル(翻訳)『バチカン サン・ピエトロ大聖堂下のネクロポリス』上智大学出版、2011年
春期は、キリスト教の伸張をめぐり、信者達の実相に焦点をあてて、紀元後1世紀から4世紀初頭までを概観しました。今期は、初期キリスト教迫害の特徴を探りつつ、自己の信条に準じて殉教を選んだ人々の心性を追求したいと思います。その際、3世紀の初頭の貴重な真正殉教者伝「聖ペルペトゥアとフェリキタス殉教者伝」を中心に据えて考えたいと思います。