【コーディネーター・講師】
石澤 良昭 上智大学アジア人材養成研究センター所長
専攻分野/ 東南アジア史
著作/『アンコール・ワットへの旅』JTB,『アンコール王たちの物語』NHK出版、『東南アジア多文明世界の発見』講談社、『新・古代カンボジア史研究』風響社、『カンボジア 密林の五大遺跡』連合出版
【講師】
三輪 悟 上智大学アジア人材養成研究センター研究員
【ゲストスピーカー】
岸 明 (岸エンジニアリング代表)
清水 五郎(元日本大学教授)
竹田 哲夫(元リテックエンジニアリング(株)常務取締役技術本部長)
腰塚 達郎(元清水建設執行役員)
アンコール・ワット時代の大臣・高官の家宅は、高床式で瓦葺の立派な家宅でした。そうした時代における石造りの大寺院の建築技術や西参道(大橋梁)の土木工事について、考察いたします。特に、建築資材や土木技術や石積み現場の安全管理の観点から考えてみたいと思います。
例えば、基礎構造において現代カンボジアの建築とアンコール・ワット時代の家宅を検証し、日本の基礎構造と比較し、試論を述べます。
また、アンコール・ワットを建築資材から考察します。これらアンコール・ワット西参道に検証する土木・建築技術においても、当時の専門職の建築家が重要な役割を担いました。
加えて、アンコール・ワット時代の大石造橋梁の技術検証を重点としています。さらに、建立された800年前にさかのぼり、西参道石積み擁壁工事現場は当時、どのような安全管理をやっていたかを、大胆に推理してみます。