【講師】
リーゼンフーバー,クラウス 上智大学名誉教授・同中世思想研究所元所長
専攻分野/ 中世哲学、西洋思想史
著作/ 『中世思想史』『西洋古代・中世哲学史』平凡社ライブラリー
20世紀、とりわけドイツとフランスにおいて、人間存在への問いかけが新たにされます。現象学の登場に端を発して、価値哲学は倫理学に新たな基盤を与え、他者への問いと自己への問いは相互に響きあいつつ人間論を刷新し、存在の意味の再把握が解釈学と哲学的な歴史観に奥行きを与えてきました。本講義では、この潮流を代表的な思想家のテクスト(和訳)に基づいて紹介いたします。哲学・哲学史の知識は前提としません。
参考書:
『超越に貫かれた人間』K・リーゼンフーバー著 創文社 ISBN:4-423-30118-0 ※参考書は必須ではないが、講読により理解が深まる。