【2023年度秋学期】
現在地球上には約80億人が暮らしており、2050年には90億人に達すると言われています。私たちの活動はこの一世紀で爆発的に成長し、今や地球環境を脅かすに至っています。このような状況は、「CO2を吸収し食糧を生み出す植物」と「食糧を消費しCO2を放出する人類」の活動のバランスから視ると理解しやすいように思われます。
地球環境問題への取り組みというと、COP、京都議定書、パリ協定等の言葉を思い浮かべる方が多いと思います。様々なメディアを通して地球の今が語られ、新たな取り組みが紹介されています。環境問題への取り組みについても、今すぐに出来ることと、遠い将来を見据えて出来ること、様々な内容が同次元で語られています。しかし、実際の科学研究という視点から見たら何が見えてくるのでしょうか?
この講座では、食糧と環境という生命の維持存続に関するキーワードを中心に、各講演者がそれぞれの分野の今について概説します。遺伝子組換え植物がどのように作られるのか? そしてどのようなメリットやデメリットがあるのか? 地球環境の変化がどのように生物や人に影響を与えているのか? ニュースで伝えられる事実の表と裏など、それぞれの立場で話をします。
<開講のねらい>
食糧と環境の問題は、多くの人が興味を持っています。実際に研究室やフィールドで植物を取り扱う科学研究者の視点から、世の中にある玉石混合の情報を選別してお伝えし、皆さんと意識共有を図りたいと考えています。
<関連キーワード>
「食糧生産と安全」「GM作物」「地球環境問題」「生態系サービス」「様々な事例紹介とディスカッション」
<ディスカッションの頻度・割合等>
ディスカッション 頻度 :3回に1回程度
ディスカッション 割合 :三分の一(30分)程度
個人発表 :なし
チーム発表 :なし
ロールプレイング :なし
テーマに関する事前知識や部署経験の有無 :なくてもよい
予定講師陣
■神澤 信行(上智大学理工学部教授) 第4回担当予定
■藤原 誠(上智大学理工学部教授) 第1回、第2回、第3回担当予定
■矢部 徹(国立環境研究所主任研究員) 第5回、第6回担当予定