【2023年度秋学期】
21世紀に入って以来、サハラ以南のアフリカに対する認識はいくらか変わってはきているかもしれません。従来から存在した貧困や感染症、政治的不安定の問題は、世界全体の問題としてとらえられるようになり、援助のあり方もドナー側の一方的な「上から目線」のアプローチは見直されてきています。また、資源等を原動力とする経済成長や、世界に残された最後の巨大市場といった可能性に注目が集まり、アフリカの肯定的な側面がクローズアップされてもきました。こうした傾向は、従来からの画一的なアフリカ認識を覆す意味では望ましいものといえるでしょう。しかしながら、上述の様々な問題が具体的にどのようなかたちで、どの程度の規模で生じており、それがどのように世界と結びついているのか、実感の持てない人も少なくないと思います。そこで本講座では、独立後の現代史、経済、人の国際移動、環境、保健医療、政治といった分野ごとに、こんにちのアフリカの具体的な状況と課題を明らかにしていきます。
<開講のねらい>
アフリカは貧困、混乱といった従来の顔の合間に、発展や安定といった新たな顔をのぞかせています。変容の過渡期なのか、分極化の予兆なのか、コインの裏表なのか。それは私たちとどう関わってくるのでしょうか。
<関連キーワード>
「アフリカ」「積極的な質問・発言を歓迎」「事前知識なくても受講OK」「経済」「人の移動」「環境」「保健医療」「政治」
<ディスカッションの頻度・割合等>
ディスカッション 頻度 :毎回
ディスカッション 割合 :10〜20分程度
個人発表 :なし
チーム発表 :なし
ロールプレイング :なし
テーマに関する事前知識や部署経験の有無:なくてもよい
予定講師陣
■矢澤 達宏(上智大学教授) 第1回、第6回担当予定
■出町 一恵(東京外国語大学大学院准教授) 第2回担当予定
■松本 尚之(横浜国立大学大学院教授) 第3回担当予定
■戸田 美佳子(上智大学准教授) 第4回担当予定
■本田 文子(一橋大学大学院教授) 第5回担当予定