【2023年度秋学期】
現在、国際情勢は目まぐるしく変化しています。各国は国際情報戦に大きな関心と努力を注いでいます。
そうした国際情勢の中、外交政策などにおいて特に注目すべきは、世界最小の主権国家「バチカン」です。
経済力も軍事力も有さない小国バチカンは、現代国際政治のなかで大きな影響力を発揮しているのは、その「ヒューミント」力、すなわち、政策担当者間の個人的・人間的つながりによる外交力に他なりません。
その世界最小にして、最大の国際的影響力をもつ国家、「バチカン」について、歴史、宗教、外交、政治などの多角的側面から、各分野の第一人者を講師に招き、ともに議論を深めます。
<開講のねらい>
国際関係は、主として莫大な予算と規模、そして力関係でとらえられることが通常です。しかし、「バチカン」の例外を通して、国際的な影響力が発揮されることがいかなることかと問い、それは、ひとえに「人間」関係構築につきるということを理解できればよいと考えています。日本の社会人にとってこの例外「バチカン」の存在が何らかのヒントを与えることでしょう。
<関連キーワード>
「国際関係」「世界宗教」「文明」「教皇」「教皇庁」「バチカン」「歴史学」「政治学」
<ディスカッションの頻度・割合等>
ディスカッション 頻度 :2回に1回程度
ディスカッション 割合 :毎回の授業の最後の質疑
個人発表 :なし
チーム発表 :なし
ロールプレイング :なし
テーマに関する事前知識や部署経験の有無 :なくてもよい
予定講師陣
■川村 信三(上智大学文学部史学科教授) 第1回担当予定
■上野 景文(元駐バチカン日本大使) 第2回、第3回担当予定
■菅原 裕二(教皇庁立グレゴリアナ大学法学部教授) 第4回担当予定
■松本 佐保(日本大学教授) 第5回、第6回担当予定