【コーディネーター】
舟川 一彦 (左)
上智大学文学部英文学科教授
専攻分野/英国思想史
著作/『英文科の教養と無秩序』舟川一彦著(英宝社)2012年
【講師】
石塚 倫子 (右)
東京家政大学人文学部英語コミュニケーション学科教授
専攻分野/英国ルネッサンス文学
著作/(共著)『シリーズ もっと知りたい名作の世界A ハムレット』(ミネルヴァ書房、2006年)
杉木 良明 上智大学言語教育研究センター教授
西 能史 上智大学文学部英文学科准教授
齋藤 貴子 上智大学非常勤講師
武岡 由樹子 上智大学非常勤講師
今年はシェイクスピアの没後400年にあたります。それを記念して、書斎で作品を読んだり劇場で観劇したりするだけではない、シェイクスピアを楽しむ多様な視点を探ってみます。そもそもシェイクスピアという人物そのものがミステリーであり、つきない興味の源泉ですので、まずは様々な伝記から得られる食い違った情報やいくつかの別人説等々を紹介し、シェイクスピアの生涯の謎や時代背景について考えてみます。続いて、400年を越える上演の歴史を振り返ることによって、彼の作品が異なる時代や文化を背景にどのように受容され、各時代や国の観客にどんな刺戟を与えてきたかを見ます。さらに、劇場とは別の芸術媒体に移し替えられた時、彼の作品が想像力の産物としてどのような新しい面を見せてきたかを、映画と美術という二つの芸術ジャンルを取り上げて観察・分析します。