【2024年度秋学期】
人は誰でもマジョリティ性とマイノリティ性のアイデンティティを持ち合わせていますが、マジョリティ性を多く持つ人は自分の特権(労なくして得る優位性)になかなか自分自身で気づくことができません。自分の特権に無自覚な人の多くは、社会的不平等とはマイノリティ側を不利な立場にするものだと捉えたとしても、マジョリティ側を優遇するものだという捉え方はしません。真の意味でダイバーシティを実現するためには、今まで不問にされてきたマジョリティ側の特権や心理的特徴(態度・心理・行動・成長)に焦点を当て、特権を持つ側の責任と課題に迫る必要があります。内容としては、差別に「中立」は存在するか?「平等(Equality)」と「公正(Equity)」の違いやマジョリティとマイノリティのアイデンティティ発達理論を取り上げます。
テーマ:6回(1)特権の概念を学ぶ;(2)白人特権・日本人特権;(3)男性特権@;(4)男性特権A;(5)異性愛者・シスジェンダー特権;(6)特権を持つ側の責任と課題
<開講のねらい>
「ダイバーシティについてどこかモヤモヤする」、「自分は何をすべきなのかがイマイチわからない」など差別や公正の課題についてマジョリティ側の立場から考えることで色々なことを発見してもらうのが狙いです。
<関連キーワード>
「事前知識なくても受講OK」「ダイバーシティ」「マジョリティ特権」「差別」「インターセクショナリティ」「無意識のバイアス」「マイクロアグレッション」「平等・公平」
<ディスカッションの頻度・割合等>
ディスカッション 頻度 :3回に1回程度
ディスカッション 割合 :三分の一(30分)程度
個人発表 :なし
チーム発表 :なし
ロールプレイング :なし
テーマに関する事前知識や部署経験の有無 :なくてもよい
※毎回、リアクションペーパーの提出を求める
予定講師陣
■出口 真紀子(上智大学外国語学部英語学科教授) 第1回、第2回、第5回、第6回担当予定
■伊藤 公雄(京都産業大学客員教授、京都大学名誉教授、大阪大学名誉教授) 第3回担当予定
■西井 開(独立行政法人日本学術振興会 千葉大学社会学研究院 特別研究員(PD))第4回担当予定