【2024年度秋学期】
いつになってもこの世から偏見や差別がなくなりません。それどころか、ヘイトスピーチやネット上での誹謗中傷、さらには暴動や殺人に至るまで、偏見や差別が元となって起こる悲惨な現象はむしろ増加傾向にあるように思われます。なぜ人は、自分達とは異なる他者(障害者、LGBTQ、他民族、外国人など)を差別し排除しようとするのでしょうか?
この講座では、心理学の視点に立ち、主として心身に障害のある人々を例にして、偏見や差別がどのようなメカニズムで形成されるのかを理解することを目的とします。そのうえで、これまでに試みられてきた様々な差別の解消法について検討します。日本の障害者数は約1千万と発表されています。そのような方々に対して、そうでない人々はなぜ偏見や嫌悪感を抱いてしまうのかという疑問に対する答えを受講者の皆さんとともに考えていきましょう。
なお、本講座では「障がい」ではなく、あえて「障害」と表記します。
<開講のねらい>
今は健康でも、病気やケガ、老化によって誰もがいつかは障害者となり得ます。受講者お一人お一人が自分事として、差別のない社会、すなわち「共生社会」の実現を目指してどう行動するべきかを考えていきましょう。
<関連キーワード>
「障害者」、「偏見」、「差別」、「心理学」、「ダイバーシティ」、「インクルージョン」、
「共生社会」、「SDGs」
<ディスカッションの頻度・割合等>
ディスカッション 頻度 :毎回
ディスカッション 割合 :三分の一(30分)程度
個人発表 :なし
チーム発表 :なし
ロールプレイング :なし
テーマに関する事前知識や部署経験の有無 :なくてもよい
予定講師陣
■久田 満(上智大学名誉教授) 全6回担当予定