【2024年度秋学期】
ローマ・カトリック教会は世界的に一つのまとまった組織で、信徒数は12億人を越えており、世界最大の宗教教派です。その2000年の歴史のなかで、かずかずの政治や文化の挑戦を受け、本質を見失わずに、失敗と成功を繰り返しながら、世界のすみずみに浸透してきました。その基本は相手の文化を学び、適応することでした。第一日目は、その間の歴史を垣間見ることで、企業や組織がグローバルでありつづけるために参考になることと思います。
二日目では、今日の三つの分野での具体的活動を紹介したいと思います。 今日もさまざまな視点と実践を通して、世界の平和と人類の発展という共通目標に寄与しようと努力しています。それらの実践に共通していることは、カトリック教会が独立して働くのではなく、他の宗教、一般の活動団体と密接に協力していることです。この姿勢も今日、より効果的な活動を行ううえで、とくに求められていることであろうと思います。
<開講のねらい>
個人的生活において、また組織において、ともに生きるために具体的にどのような配慮が必要か、歴史を見ながら考えます。また現代の問題にも目をそらすことなく、自分にできることを考える機会としたいと思います。
<関連キーワード>
「グローバル化の旗手・キリスト教」、「文化適応」、「組織・共同体の一致と育成」、「宗教の東漸」、「南米ミッション(伝道村)と民主主義」、「日本キリシタン」、「中国キリスト教・宗教の自由」、「一神教と多神教」、「グリーフケア(悲嘆に寄り添う)」、「難民・移民」、「社会倫理」
<ディスカッションの頻度・割合等>
ディスカッション 頻度 :毎回
ディスカッション 割合 :三分の一(30分)程度
個人発表 :なし
チーム発表 :なし
ロールプレイング :なし
テーマに関する事前知識や部署経験の有無 :なくてもよい
予定講師陣
■山岡 三治(上智大学名誉教授) 第1回、第4回担当予定
■アイダル、ホアン(上智大学神学部教授) 第2回担当予定
■デ・ルカ、レンゾ(日本26聖人記念館館長) 第3回担当予定
■久保 文彦(上智大学基盤教育センターキリスト教人間学領域講師) 第5回担当予定
■松浦 由佳子(アルぺなんみんセンター小金井センター長) 第6回担当予定