【2022年秋学期】
国際社会の動きは激しく、今日、日本の安全保障についてもあらためて考えなければ状況になっています。日本は、いうまでもなく四方を海に囲まれており、周辺国、とりわけ中国の海洋進出は大きな脅威にもなっています。また、ロシアとの関係も予測がつきません。一方、海は、軍艦や船舶航行だけではなく、漁業資源、エネルギー、環境にとっての海と様々な顔を持っています。これらは日本の経済、人々の暮らしそのものを支えていて、大きな意味での安全保障の問題ともいえるでしょう。全6回の講義では、日本を中心とする海洋問題とその現状、解決策を、国際政治の視点、国際法の視点、また国際交渉の現場の視点から俯瞰していきます。政治・交渉の場は、法を作り出し、今度はその法が政治を統御します。そうした相互作用についても知見を得られることと思います。
<関連キーワード>
「海洋安全保障」「中国」「南シナ海」「尖閣諸島」「捕鯨問題」「北極航路」「国際裁判」「環境問題」「領土問題」
予定講師陣
■都留 康子(上智大学総合グルーバル学部教授) 第5回担当予定
■三船 恵美(駒沢大学法学部教授) 第1回担当予定
■鶴田 順 (明治学院大学法学部准教授) 第2回担当予定
■山田 吉彦(東海大学海洋学部教授) 第3回担当予定
■坂元 茂樹(神戸大学名誉教授、(公財)人権教育啓発推進センター理事長) 第4回担当予定
■森下 丈二(東京海洋大学 海洋政策文化学部門教授) 第6回担当予定
*参考文献
「米中覇権競争と日本」[ISBN:978-4-326-30306-9] 2700円
「侮ってはならない中国―今日本の海で何がおきているのか」 [ISBN 978-4797281040] 968円