【2022年度春学期】
今日、世界のムスリム(イスラーム教徒)人口は15億人ともいわれ、日本にも東南アジア出身者を中心に20万人以上のムスリムが生活しています。ムスリムはイスラーム誕生の地、中東だけでなく、東南アジアやアフリカでは多数派占める国は多く、欧米でもムスリム人口が数百万人にのぼる国が少なくありません。しかしイスラーム程、わかりにくい宗教(思想)はないかもしれません。その一つの理由は原理原則(理念)と現実論との間の乖離です。この乖離と多様性の現実を理解することがイスラームを理解することにつながるのではないでしょうか。本講座ではこのような視点に立って、イスラームの歴史と思想を概観した後、イスラームと社会生活、イスラームと政治、イスラームと経済の三つの側面から原理原則と多様性がどのような関係にあるのか、考えていきます。その上で実際にイスラームの理念が、現実の社会生活、政治体制や経済制度の中に適用されている実態について、マレーシアと日本のイスラームの事例をとりあげて議論をしたいと思います。
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予定講師陣
■私市 正年(上智大学名誉教授) 第1回担当予定
■赤堀 雅幸(上智大学教授) 第2回担当予定
■飯塚 正人(東京外国語大学(AA研)教授) 第3回担当予定
■加藤 博(一橋大学名誉教授) 第4回担当予定
■久志本 裕子(上智大学准教授) 第5回担当予定
■店田 廣文(早稲田大学名誉教授) 第6回担当予定
*参考資料 別紙参照※上記「シラバスはこちら」をクリック(PDFファイルが開きます)