【2022年秋学期】
新型コロナ下の世界は、グローバル化や持続可能性への対応がいまや待ったなしの課題であることを示しました。日本政府の「第6期科学技術・イノベーション基本計画」でも、哲学など人文学の知見を基盤として、「直面する脅威に対し、持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会」を目ざす、とうたわれています。個人も社会も、対症療法的なリスクヘッジにとどまらず、より人間的な目的を実現する視点が必要とされているのです。
この講座では 「一人ひとりのwell-being」を考えながら、グローバリゼーションに関わるSDGs(持続可能な開発目標)の諸項目について、あらためてその内容を検討したいと思います。いくつかの具体的な目標に関しては、識者(予定)を招いて、質疑応答を交えつつ一緒に考えます。オンライン講義を取り入れる可能性もありますが、できるかぎり対面授業として、さまざまな意見交換を行う予定です。
<関連キーワード>
「Well-being」「SDGs」「Society5.0」「哲学」「倫理」「人文学」「グローバリゼーション」「人権」「平和」「生命」「ケア」「事前知識不要」「講義と対話」「発言歓迎」
予定講師陣
■大橋 容一郎(上智大学名誉教・放送大学客員教授・日本フィヒテ協会会長(日本カント協会前会長)) 第1回、第3回、第5回、第6回担当予定
■寺田 俊郎(上智大学教授・文学部長) 第2回担当予定
■加藤 泰史(一橋大学名誉教授・日本哲学会前会長) 第4回担当予定