【2022年度春学期】 　私たち人間は、常に“生きる意味は何か”、“人間とは何か”と問い続け、自分自身を求めています。 　その一方で、個人主義社会の何かに急かされながら現実を生きています。 　宇宙旅行が現実になったこの世界で、いまだ社会の格差問題や貧困問題を解決することはできません。環境問題やコロナ禍といった地球規模の問題に直面し、SDGsや持続可能な社会というコンセプトをまえに、多くの人々が自分自身の持続可能性に不安を抱きはじめています。 　私たちは、いかに自身のうちに持続可能な心の平安を見出すことができるでしょうか。 　本講座では、自然環境や社会環境など、現実に生きる環境のうえにあらわれる諸問題をもとに、現代社会の生き辛さの構造を理解します。そして、上智のアイデンティティであるキリスト教ヒューマニズムを手がかりにしながら、超越的な次元や「究極環境」も視野に入れ、“生きる意味”に学際的にアプローチしていきます。 　それぞれが“人間である唯一無二の私”と新たな角度で出会えることを願っています。 ＜関連キーワード＞　 「人間学」「哲学」「環境倫理学」「人間の尊厳」「キリスト教人間学」「キリスト教ヒューマニズム」「超越的な次元」「福音的価値」「かかわりの存在」「他者のために、他者とともに」「他者のための存在」「人と自然のかかわり」「生と死」「生きる意味」「心の平安」「レジリエンス」「内なる環境」「環境問題」「持続可能性」「科学技術と人間」「究極環境」「自然環境」「社会環境」「生活環境」「技術連関社会」「インテグラル・エコロジー」「Integral Human Development」　 予定講師陣 　　■吉川 まみ（上智大学基盤教育センター准教授）　　 第1回、第3回担当予定 　　■瀬本 正之, S.J.（上智大学神学部教授）　　　　　　第2回、第4回担当予定 　　■ホアン・アイダル, S.J.（上智大学神学部教授）　　 第5回、第6回担当予定 ＊参考文献 　『回勅ラウダート・シ』ISBN：978-4-87750-199-0 C0016　書店価格：1,400円＋税