【2022年度春学期】
現在でもグローバルに蔓延し多くの被害を出しているコロナ・ウィルスに代表されるように、19世紀以降、帝国や地域のボーダーを越えて移動し、ローカルの文化・社会・思想等に大きな影響を与える事象が多々存在しています。本講義では、近年歴史学の分野で注目されているグローバル・ヒストリーの視点を用いて、国境を越えて移動するモノ・ヒト・主義・思想などを対象とし、世界との「つながり」を過去に遡って明らかにしていきます。この歴史学的探求は、単に過去を理解することではなく、私たちが生きる現代との「つながり」を見いだすプロセスでもあります。今回は、ヨーロッパ、アフリカ、北米、アジア、太平洋地域などを舞台とし、それぞれの地域の専門家が移民、食、ジェンダー、衣食等のテーマを取り上げ、グローバルな視点から歴史をみていきます。そして、その視点を現代社会の課題にアプローチするにあたってどのように応用できるかについて、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。
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「毎回グループ・ディスカッションあり」「短めの発表あり」「事前知識がなくてもOK」「歴史学」「グローバルとローカルな視点」
予定講師陣
■岩崎 えり奈(上智大学教授)第2回担当予定
■石井 紀子(上智大学教授) 第3回担当予定
■杉浦 未樹(法政大学教授) 第4回担当予定
■佐々木 一惠(法政大学教授)第5回担当予定
■飯島 真里子(上智大学教授)第1回、第6回担当予定
*参考文献
グローバル・ヒストリーズ―「ナショナル」を越えて 上智大学新書 1,200円+税 [ISBN:978-4-32-410405-7]