【2021年度秋学期】
日本文化の根元が伝統文化と外来文化との双方から養われているという特徴があり、特に近・現代の日本文学や美術に越境性が満ちた作品が溢れています。海外からの要素を取り入れると同時に、日本の特色も海外へ影響を与え、その双方向の刺激による創作過程で新たな複合性をもつ近・現代の日本文学・美術が生まれました。本講座では、1945年以降の越境性の高い文学・美術作品に焦点を合わせて、なぜ世界的に読まれたか・鑑賞されたかを考察し、日本文化の複合性・ハイブリッド性を評価し、日本と世界との境界線をぼやかしながら、その接点を探求します。
予定講師陣
■村井 則子(上智大学准教授)
■林 道郎(上智大学教授)
■河野 至恩(上智大学准教授)
■ユー・アンジェラ(上智大学教授)
*参考文献
川端康成 『雪国』 ISBN:978-4101001012 ¥396