【2021年度秋期講座】
日本で生活する私たちにとっては、縁遠い地域のように思えるアフリカ。しかしその暮らしや文化に触れると、それらの地域の人々の考え方の理解につながるだけでなく、私たちの考え方・生き方を見直すきっかけが得られることもあります。
そのような関心から、本講座では特に西アフリカを主たる対象地域とし、その地域の民間伝承に見られる寛容さやユーモアなど、平和を維持するための智恵に触れ(永井)、かつてその地域の生活や風習のなかに入り、創作を通じて対象と自己に向き合ったフランス人作家や映像制作者の作品に学び(千葉)、さらにそれらの地域で今若者たちがどのような読書・メディア環境にあり、どのような文学を読んでいるのかを知り(村田)、今後ますます活発化することが予想される日本とアフリカの、経済・文化交流のあり方の追求につなげます。また、音楽や文学の表現からアフリカの思想や叡智にも迫り、アフリカの人々を取り巻く環境の理解にどのように生かされるか、その意義や展望を考えます。
予定講師陣
■千葉 文夫(早稲田大学名誉教授)
■村田 はるせ(アフリカ文学研究者)
■永井 敦子(上智大学教授)
■山ア 瑛莉(上智大学講師)
■Mamadou Doumbia(コラ奏者)
■Jérémie Dongala(経済博士)