【2021年度春学期】
生涯で「がん」に罹患する確率は、男性62%、女性47%といわれています。また、生涯で「がん」で死亡する確率は、男性25%、女性15%となっています。がんはすっかり身近な病気となりました。その「がん」の治療の進歩は目覚ましく、不治の病から慢性疾患への位置づけを変えてきています。ただ、治療が進歩したのは比較的最近のことですので、その治療の長期にわたる影響が注目を集めてきています。特に、身体や脳の成長過程にある小児がんの患者さんの晩期合併症の問題に取り組むのは、喫緊の課題だと言われています。この講義では、そのようながんの治療に取り組む子どもとその家族の問題について考えてみたいと思います。また壮年期の親ががんにかかったときには、社会人としてのご本人の支援を考えながら、その家族、特に子どもの支援にも心を砕く必要があります。第一線のビジネスマンにとって、今一度家族や家庭を振り返り、正面から向き合う機会にもなることでしょう。
*数字は全て国立がん研究センターがん情報サービス
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/index.html
予定講師陣
■上別府圭子((一社) 子どもと家族のQOL研究センター代表理事)
■副島 賢和(昭和大学大学院保健医療学研究科 准教授、学校心理士スーパーバイザー)
■小林 真理子(放送大学大学院 臨床心理学プログラム 教授 臨床心理士/公認心理師)
■野澤 桂子(国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援室 臨床心理士/公認心理師)
■桜井 なおみ(キャンサー・ソリューションズ株式会社 社会福祉士 精神保健福祉士 産業カウンセラー)
■横山 恭子(上智大学総合人間科学部心理学科 教授 臨床心理士/公認心理師)