【2021年度春学期】
グローバル化は世界の緊密化に貢献した半面、不確実性とリスクの顕在化をもたらしました。世界が直面している新型コロナ感染症のパンデミックはその象徴です。リーマン・ショックのような世界経済危機のリスク、米中摩擦の底にある覇権争いのリスクなどからも目が離せません。さまざまなリスクにはそれらの本質を見極め、企業や個人のレベルでも対応を考えることが必要でしょう。
サミットなどでグローバルリスクに対処する活動を担った元外務省首脳、リーマン危機対策に腐心した元財務省首脳、日本自動車工業会会長も務めた元自動車メーカー会長、外資との交渉経験豊富なコンサルタントを講師に招き、日本広報学会理事を務める新聞学科教員、元新聞記者のコーディネーターも参加します。
危機管理広報など、実践的な視点をふんだんに取り入れつつ学んでいきます。質問や討議の時間を確保し、参加者のみなさんのご要望に沿うよう工夫したいと思います。
予定講師陣
■池 史彦(元本田技研工業代表取締役会長)
■大藏 八郎(市川総合研究所代表)
■小倉 和夫(国際交流基金顧問、青山学院大学招聘教授)
■篠原 尚之(元財務官)
■国枝 智樹(上智大学文学部新聞学科)
■小此木 潔(上智大学文学部新聞学科)
*参考文献
『リーマン・ショック 元財務官の回想録』篠原尚之著 毎日新聞出版 2018年
ISBN:SBN978-4-620-32501-9
書店価格:2,000円+税