企業を取り巻く環境は、経営活動のグローバル化やIT事業の発展など、日々、大きく変動しています。この影響は、証券市場における企業の会計情報の開示にも及んでおり、その一例として、わが国の主要企業は、会計基準を日本基準(J-GAAP)から、グローバル・スタンダードである国際会計基準(IFRS)にシフトする傾向を加速させています。このような背景をふまえ、本コースは、前半では、わが国の主要企業によるJ-GAAPからIFRSへのシフトが、証券市場に与える影響について、日本の代表的なグローバル企業であるファストリテイリングを取り上げてその実態分析を行います。
後半では、IT事業に焦点をあて、日米中のグローバル企業として、日本はソフトバンク、米国はGAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)、中国はBATH(Baidu, Alibaba, Tencent, Huawei)をとりあげ、各企業の財務諸表を通じて、IT事業における日本企業と世界各国の企業との競争力と将来性分析を行うことを目的とします。
予定講師陣
■第7回ゲスト・スピーカー:
大西 秀亜(元株式会社ファーストリテイリングCFO、合同会社インテグリティ共同代表)
■西澤 茂(上智大学教授)
*参考文献
グローバル企業の財務報告分析 中央経済社 2,800円+税 ISBN:978-4502216718