【講師】鬼頭 宏
上智大学名誉教授
1974年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学
1976〜80年慶應義塾高等学校教諭
1980〜2015年上智大学経済学部講師、助教授、教授を経て特別契約教授。
2005〜12年同大学院地球環境学研究科教授を兼任。
2015年静岡県立大学学長
専攻/経済史・歴史人口学・環境史
著書/『人口から読む日本の歴史』(講談社 2000年)
『文明としての江戸システム』(講談社 2003年)
東京オリンピック・パラリンピック競技大会(TOKYO2020)では、大会ビジョンとして3つの基本コンセプトを定めています。それは、全員が自己ベスト、多様性と調和、そして未来への継承です。そこには大会が共生社会をはぐくむ契機となること、成熟国家としてポジティブな変革を促すことが含まれています。
具体的な一例は環境重視です。大会組織委員会は、「持続可能性に配慮した調達コード 基本原則」を定めて、その社会的責任を果たすことを明らかにしています。国(環境省)もまた、本大会を契機として「持続可能な東京都市圏づくり」を推進して「循環共生社会」の実現を目指しています。
本講座では、近世の大都市、江戸を取り上げて、どのような環境問題がもたらされ、またどのように解決されてきたかを回顧することによって、大都市圏の生活環境について考えます。
<参考書>(必須ではないが、講読により理解が深まるもの)
『環境先進国 江戸』
著者:鬼頭宏
出版社:吉川弘文館
ISBN-10:4642063862, ISBN-13:978-4642063869