【講師】
リーゼンフーバー,クラウス 上智大学名誉教授・同中世思想研究所元所長
専攻分野/ 中世哲学、西洋思想史
著作/ 『中世哲学史』平凡社ライブラリー
人間は自己意識を持ち、自由選択を通して自己を実現する、根本的に実践的・倫理的存在です。哲学は古代から人間の実践的性質と尊厳を主題として、自由の成立根拠と決断、人生の意義と徳、愛の本質と諸段階、善と幸福、友愛と感情などをテーマとし、ゆたかな人間像を展開してきました。本講座では、実践哲学の発展を、古代・中世・16世紀ルネサンス期の主要な思想家の文献を和訳で講読しながら、上記の問題を思想史的・体系的に考察します。哲学や思想史の知識を前提としません。
※秋期には、近代の実践哲学を学ぶ予定です。