【コーディネーター・講師】
澤田 肇 上智大学文学部フランス文学科教授
専攻分野/フランス文学、舞台芸術論
著作/フランス・オペラの魅惑 舞台芸術論のための覚え書き
1952年、北海道に生まれる。上智大学卒業、パリ第3新ソルボンヌ大学大学院博士課程修了(文学博士)現在、上智大学文学部教授
映画では、『巴里のアメリカ人』から『ミッド・ナイト・イン・パリ』まで、パリが舞台となる作品は数えきれないほどあります。それは舞台芸術においても同様で、パリは様々な言語のオペラや異なるスタイルのバレエの背景となっています。オペラではマイヤベーア作曲の《ユグノー教徒》(フランス語)、ヴェルディ作曲の《椿姫》(イタリア語)、レハール作曲のオペレッタ《メリー・ウィドウ》(ドイツ語)など、バレエではプティ振付の《ノートル=ダム・ド・パリ》、バール振付の《ドガの小さな踊り子》、マルティネス振付の《天井桟敷の人々》などをDVDで鑑賞します。それぞれのオペラやバレエとしての特徴や意義を解説するともに、演目の舞台となっている中世から現代までのパリの街区を時代ごとに画像資料で確かめながら、関連する文学作品の抜粋を読みます。歌劇場の中のパリに注目することで舞台作品の特質と魅力をより良く知ることができます。