【コーディネーター・講師】
グラムリヒ−オカ ベティ−ナ(左)
上智大学国際教養学部国際教養学科教授
専攻/日本史、ジェンダー、思想史、史学一般
著作/『只野真葛論 : 男のように考える女』 (近世史研究叢書, 34) グラムリヒ=オカ・ベティーナ著 ; 上野未央訳 岩田書院 2013/06
『日米欧からみた近世日本の経済思想』 「仙台藩医工藤平助と幕府の政策」 川口浩、グラムリヒ=オカ・ベティーナ共編、グラムリヒ=オカ・ベティーナ[他]著 ; 田中アユ子, 安野正士訳 岩田書院 2013/02
他多数
【講師】
堀 和孝 (右)
1997年、慶應義塾大学経済学部卒業。2006年、同大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。現在、本学史資料室臨時職員、慶應義塾福沢研究センター研究嘱託、関東学院大学理工学部非常勤講師・社会連携センター講師。
著作/「福沢諭吉と牛肉の缶詰―明治二十八年一月十七日付九鬼隆輝宛福沢諭吉書簡―」(『福沢手帖』173号、一般社団法人福沢諭吉協会、2017年6月)他
博物館などで目にする古文書を読み解くためには、まず変体仮名を習得することが必要です。この講座では、幕末、日本に渡来した外国人のことを報じた瓦版を素材に取り上げ、変体仮名を基礎から学びます。そのうえで、坂本竜馬や西郷隆盛といった維新の志士達の遺墨に触れることで、漢字のくずしもあわせて学んでいきましょう。日本史の大きな流れの中では、明治維新は僅か150年前の出来事にすぎませんが、当時の人々は今日とは大きく異なる文字の世界に暮らしていました。そのことを史料に即して理解することは、この150年間の社会変化の大きさを理解するためのみならず、私たちが日々使用している日本語を見つめ直すためにも良い機会になるものと思います。