【コーディネーター・講師】
大橋 容一郎 上智大学文学部哲学科教授
専攻分野/ 西洋近現代哲学、近代日本哲学、認識論、カント・新カント学派の哲学
著作/ 岩波書店版『カント全集』他多数
【ゲストスピーカー】
上野 千鶴子 東京大学名誉教授
認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長
宇都宮 健児 元日本弁護士連合会会長
孫崎 亨 東アジア共同体研究所理事・所長
【講師】
水野 和夫 法政大学法学部教授
前川 喜平 現代教育行政研究会代表、前文部科学省事務次官
畠山 澄子 ピースボートジャパンスタッフ
伊藤 真 伊藤塾塾長
アーサー・ビナード 詩人
金平 茂紀 TBS「報道特集」キャスター、早稲田大学大学院客員教授
島薗 進 上智大学大学院実践宗教学研究科委員長
板門店で南北首脳会談が実現し、東アジアに平和への希望が出てきた一方で、最重要な米朝関係は今後も曲折が予想されます。アメリカはさらにイランとの核合意からの離脱、大使館のエルサレム移転などで紛争地域に不安定化をもたらしてもいます。それでも核廃絶では、北朝鮮の核実験場の閉鎖に先だって、国連で核兵器禁止条約が採択され、それに貢献した国際NGOのICANがノーベル平和賞を受賞しました。
国内では安倍長期政権が、公私混同の乱暴な政治手法で日本の国を危うくしていますが、議会制民主主義を踏みにじるその態度への批判も大きくなってきました。経済ではアベノミクスでも格差はいっこうに縮まらず、働き方改革法案のずさんさもあいまってむしろ民主主義を取り戻す市民運動に希望を見出す人も増えています。平和が芽ばえはじめた一方で、世界はさらに不安定化し、きしみはじめてもいるようです。私たちが人間らしく生きられる社会の原理とは何でしょうか?各界の有識者にご意見を伺い、受講者の皆さまと共に考える機会にしたいと思います。