蓮如上人は、今から550年ほど前に本願寺第8代を継いで、今日の本願寺教団の基礎を作り、中興の祖と仰がれています。そのご子息やご門弟たちが、蓮如上人の言行を記録した言行録といったものが多数残されていますが、その中で代表的なものが『蓮如上人御一代記聞書』です。編者はわかっていませんが、全部で314ヵ条からなり、蓮如上人がおりおりに語られた法語や日頃の行状について、興味深く記されています。浄土真宗の教えや念仏者の生活規範を知る上で、とても貴重な聖教です。蓮如上人の教えに触れてみましょう。