地球上のありとあらゆる生物は、それぞれ固有のゲノムを持っています。一旦、各生物固有のゲノムや遺伝子が、それ特有な構造をもった4つの塩基からなる記号列としてデータ化されると、データがもつ構造を調べることによってその規則性がみえてきたり、データの比較によって生物種の違いが明らかになったりします。また、個体間でのデータの比較は病因遺伝子の発見、病態メカニズムの解明などにもつながります。このように、様々な生命現象を解明する生命科学の研究にとって、ゲノムの記号列を決定することはとても大切です。巨大で複雑なゲノムの決定には、コンピュータ処理が欠かせません。その処理の多くは、巨大なシステムを、平面に配置した点とそれらを結ぶ辺からなるグラフ(図形)で表現することで特性を明らかにするグラフ理論を応用しています。
本講座では、グラフの基本的な用語からはじめて、すべての辺を一度だけ通る経路が存在するグラフや、すべての点を一度だけ通る経路が存在するグラフを中心に、その経路探索や性質、そして、それらのグラフのゲノム配列決定への適用の仕方をわかりやすく解説します。
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