気象の知識は経験的な知見と科学的な知見が混在していて、特に前者が多くを占めている傾向が見られます。このことはともすると一生に一度経験するような気象災害への対処や、様々な大気現象への応用とその発展性を阻害してしまうことになります。一方、入口から厳密な気象学に向き合うと気象に対する興味が薄れてしまうことも否定できません。この講座では、天気が日々変化する必然性を切り口に気象を平易に理解し、前線解析の演習を通じて気象を身近に引き寄せる機会とします。また、大気中を飛行する航空機と気象の関わり合いについても触れてみます。 |