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講座詳細

脳の発達とその障害
神経細胞の誕生、神経回路の形成とはたらき、およびその障害について
2018/12/02(日)
【開催回数】 全1回
【受講料】 3,000円
【講座番号】 18AWF04
【受付状況】
講座概要
   本講座では、脳のかたちとその内部にある神経回路がどのように発達するのか、そして回路の配線に異常をきたすと何が起きるのか、について学びます。 私たちは外からの様々な情報を五感で感じとり、考えたり悩んだり、話したり運動したりすることができます。このようなはたらきは脳によってコントロールされています。脳は学習し、得られた情報を記憶することができます。こうした膨大な情報を超並列に処理する脳は、どのように作られるのでしょうか。  脳内には多くの神経細胞があります。これらの細胞は、神経線維を伸ばして相手となる細胞と接続し、神経回路を形成します。接続ポイントはシナプスと呼び、この接続を通して細胞同士は情報をやりとりします。個々のシナプスは、細胞に入る刺激によって伝わる情報の量やタイミング、接続の強度などを変化させ、新たに生まれたり消えたりもする可塑的な特徴をもっています。一つの神経細胞がもつシナプスの数は数千〜数万個もあります。従って、たくさんの細胞から構成される神経回路には多様な状態にある膨大な数のシナプスがあることになり、これが脳の情報処理基盤と考えられています。さらに神経回路には多様性があり、脳の部位によって異なったタイプの細胞やシナプスで作られていて特有のはたらきをもちます。回路間でも連絡し合うことで多種類の情報が統合され、高次な機能を発揮することができます。こうした脳の情報処理能力は、スーパーコンピュータにも匹敵すると考えられています。  脳の発達の基本原理は、生命の設計図であるゲノム上の遺伝暗号‐遺伝子の情報‐で決まっています。どのタイプの細胞がどのタイプの細胞と接続し、どうはたらき、何をコントロールするか、などは遺伝子で規定されています。しかし、ヒトは発生・発達の過程で個々様々な体験をします。この間、脳がどのような状況にあるかで、神経細胞の増殖・分化や回路における配置、神経線維の伸長パターン、シナプスの接続のしかたなどが影響されます。こうした環境からの作用は、神経回路が機能的に発達するためには重要な要素であり、遺伝情報に規定されていないものです。このように精緻で機能的な神経回路を作り上げるには遺伝要因と環境要因の相互作用がとても大切で、いずれかあるいは両方で異常があると配線ミスなどによる脳の発達障害の原因につながると考えられます。 【キャンセルポリシー】 区分B キャンセルポリシーは講座のお申し込み後、受講キャンセルの際に区分ごとにキャンセル料が異なります。 お申し込み前に東京理科大学オープンカレッジ受講規約<https://web.my-class.jp/manabi-tus/asp-webapp/jsp/web/tus/base/kiyaku.jsp>でご確認ください。 【パック料金】 パック料金を設定しています。 詳細は下記URLをご覧ください。 <https://web.my-class.jp/manabi-tus/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=132860>
定員 50名
会場 セントラルプラザ2F
残席状況
備考
講座スケジュール
日 時 内容・講師
2018/12/02(日)
13:00〜14:30
講座概要を参照
講師紹介
古市 貞一
東京理科大学 理工学部 応用生物科学科 嘱託教授/理学博士
受講のお申込み
料金区分 受講料
一般・大学生 3,000円


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