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< 講座概要 >
近世日本では、儒学思想を専門に学ぶ儒学者たちがおりました。そして、儒学者たちは、それぞれの重視するポイントが異なる「学派」が存在していました。たとえば、近世儒学である「朱子学」を学ぶことを重視する闇斎学や、朱子学の古典解釈に対して疑問を呈して、改めて『論語』『孟子』や、五経などを講究した伊藤仁斎の古義学、荻生徂徠の古文辞学などが有名です。これらの「学派」は、教科書的にもよく知られたところです。ただ、それ以上に細かく説明されることもないため、それぞれの「学派」がどのような点で特徴があるのか、なかなか区別が付きにくいところがあります。たとえば、徳川家康の顧問だった林羅山にはじまる「林家」も朱子学を重視していますが「闇斎学派」とどのように異なるのでしょうか。他にも大坂には懐徳堂という大坂商人が資金を出し合って設立した塾もありまして、そこでも儒学が学ばれておりました。懐徳堂の儒者のなかにも独特な学者たちが少なくなかったと言われています。
そのように、それぞれの「学派」がどのように異なるのか。研究の立場から改めて繙いて、それぞれの「学派」がもつ特徴について見てゆきたいと思います。
前半では、林家と闇斎学派などの「朱子学派」の活動について触れ、後半で、仁斎などについて紹介できればと思います。
< 受講生へのメッセージ >
日本の近世儒学思想史という聞きようによっては随分と細かい話だと受けとめられるかもしれませんし、事実、そうかもしれないなあと思うこともありますが、「古之学者為己」ということで、小さな学びも大きな楽しみに繋がれば幸いです。
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