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< 講座概要 >
今でも「抗がん剤=吐く」というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。しかし現在では、吐き気や嘔吐(吐くこと)を抑える薬(制吐薬)の進歩により、「抗がん剤でも吐かない」ことが期待できる時代へと大きく変わっています。これを実現できた背景には、薬剤師が関わってきた多くの臨床試験があります。制吐薬の効果や最適な組み合わせを明らかにする研究を薬剤師が中心となって行い、その成果が今の治療として広く使われています。さらに医療の現場では、患者さん一人ひとりに合わせて、薬剤師が薬の使い方を工夫し、副作用をできるだけ防ぐ取り組みも行われています。こうした積み重ねが、現在の「抗がん剤でも吐かない」治療の実現につながっています。本講演では、吐き気や嘔吐の仕組みと現在の対策を分かりやすくご紹介します。また、副作用を抑えながら治療を続けるために、薬剤師が医療現場と研究でどのように関わっているのかについてお話しします。さらに、「吐かない時代」から一歩進み、患者さん一人ひとりに合わせた吐き気対策の実現に向けた将来の取り組みについてもご紹介します。この講演が、抗がん剤治療への不安を少しでも和らげ、安心して治療に向き合うきっかけになればうれしく思います。
< 受講生へのメッセージ >
患者さんが安心してがんの治療に向き合えるように、薬剤師は医療の現場だけでなく研究の面からも大きく関わってきました。薬剤師は「調剤をする人」というイメージを持たれることもありますが、現在では患者さんの治療に直接関わり、医師に最適な薬を提案するなど、積極的に治療に参画しています。治療の進歩とともに医療者それぞれの役割も変化しており、薬剤師の役割も広がっています。本講演を通して、吐き気を防ぐ治療の進歩の背景にある工夫や薬剤師の取り組みを知っていただき、がん治療の現状を理解するきっかけとなれば幸いです。
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