韓国童話には何が描かれているのか
〜疎外と分かち合い〜

講座番号: 12-02

< 講座概要 >
 韓国で430万部のベストセラーとなり、小・中・高等学校の教科書に掲載されている、現代韓国童話の代表作を読みます。日本では、2011年に草�g剛(元SMAPのメンバー)さんの翻訳で、『月の街 山の街』(ワニブックス)として出版されています。  <月の街>という詩的な響きのする街の近くで、夜学の教師をしていた作者イ・チョルファンは、月の街(=タルトンネ:低所得者層が暮らす劣悪な環境のエリア)の人々の暮らしを実際に見聞きして、短編集に書き留めました。原題(연탄길;/ヨンタンキル)は、直訳すると『練炭の道』となります。韓国の冬はマイナス10度になるほどすべてが凍りつき、家はオンドルで常に暖めていなければ生きていけません。そのため1950〜80年代においては、90%以上の家庭で料理や床暖房のために練炭が使われていました。しかし、90年代以降はガスボイラーなどが普及して、練炭は急速に姿を消しています。そんな<練炭>が、2000年代になって、子どもから大人までに愛されるベストセラーのタイトルとなっているのはなぜでしょうか。『練炭の道』(全3巻)には何が描かれているのか、なぜベストセラーになったのか、みなさんと一緒に考えたいと思います。
< 受講生へのメッセージ >
 私が初めて<韓国>に出会ったのは1988年、ソウルオリンピックの年です。ハングル文字を見たのも、韓国語の響きを聞いたのもこの時が初めてでした。そしてこの年、韓国人作家による初めての現代韓国絵本が誕生しました。それから30年以上が経過して、小さなノーベル賞とよばれる国際アンデルセン賞を受賞する絵本作家(スージー・リー、2022年受賞)が生まれ、ついにノーベル文学賞受賞作家(ハン・ガン、2024年受賞)も生まれた韓国。歴史的にも日本と関係の深い、隣人の暮らしと文化に興味は尽きません。
分野文学
期間2026/12/07(月)〜2027/01/18(月)
曜日・時間月曜日 10:20〜11:50
回数3回
講座提供機関東京純心大学
会場学園都市センター
残席状況○
お知らせ
備考託児利用可
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2026/12/07(月) 10:20〜11:50
2026/12/21(月) 10:20〜11:50
2027/01/18(月) 10:20〜11:50

【講師紹介】
大竹 聖美
看護学部 看護学科 教授 韓国児童文学翻訳・研究。白百合女子大学大学院文学研究科児童文学専攻修士課程修了後、日韓文化交流基金訪韓研究員、大韓民国政府招聘留学生としてソウル・延世大学校大学院教育学部博士課程にて博士(教育学)学位取得。アジア児童文学日本センター理事、韓国児童文学学会国際理事、 韓国児童青少年文学学会国際理事、日本ペンクラブ・日本文藝家協会会員。韓国の優れた絵本の翻訳、講演等多数。 著書:【単著】『植民地朝鮮と児童文化』(社会評論社)/【共著】『絵本の絵を読む』(ミネルヴァ書房)、『絵本をひらく』(人文書院)、『10歳の質問箱』(小学館)、『いま、この研究がおもしろい』(岩波ジュニア新書)など。/【翻訳】『チェクポ』『トッケビとどんぐりムク』(ともに福音館書店)、『とらとほしがき』『ぼくって、ステキ?』(ともに光村教育図書)、『非武装地帯に春がくると』(童心社)、『わたしたちのケーキのわけかた』(偕成社)、『ゆきだま』(ほるぷ出版)など。
料金区分受講料
一般 2,500円
学生 1,200円