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< 講座概要 >
韓国で430万部のベストセラーとなり、小・中・高等学校の教科書に掲載されている、現代韓国童話の代表作を読みます。日本では、2011年に草�g剛(元SMAPのメンバー)さんの翻訳で、『月の街 山の街』(ワニブックス)として出版されています。
<月の街>という詩的な響きのする街の近くで、夜学の教師をしていた作者イ・チョルファンは、月の街(=タルトンネ:低所得者層が暮らす劣悪な環境のエリア)の人々の暮らしを実際に見聞きして、短編集に書き留めました。原題(연탄길;/ヨンタンキル)は、直訳すると『練炭の道』となります。韓国の冬はマイナス10度になるほどすべてが凍りつき、家はオンドルで常に暖めていなければ生きていけません。そのため1950〜80年代においては、90%以上の家庭で料理や床暖房のために練炭が使われていました。しかし、90年代以降はガスボイラーなどが普及して、練炭は急速に姿を消しています。そんな<練炭>が、2000年代になって、子どもから大人までに愛されるベストセラーのタイトルとなっているのはなぜでしょうか。『練炭の道』(全3巻)には何が描かれているのか、なぜベストセラーになったのか、みなさんと一緒に考えたいと思います。
< 受講生へのメッセージ >
私が初めて<韓国>に出会ったのは1988年、ソウルオリンピックの年です。ハングル文字を見たのも、韓国語の響きを聞いたのもこの時が初めてでした。そしてこの年、韓国人作家による初めての現代韓国絵本が誕生しました。それから30年以上が経過して、小さなノーベル賞とよばれる国際アンデルセン賞を受賞する絵本作家(スージー・リー、2022年受賞)が生まれ、ついにノーベル文学賞受賞作家(ハン・ガン、2024年受賞)も生まれた韓国。歴史的にも日本と関係の深い、隣人の暮らしと文化に興味は尽きません。
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