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< 講座概要 >
本講座は、6月開講の「現代独仏関係史(後編)」とあわせ、ドイツとフランスの外交関係に着目した国際政治分析を目指します。本講座(前編)が対象とするのは、ビスマルク時代(19世紀末)から、第二次大戦後の国際秩序がほぼ固まる1950年代までの時期です(初代西独首相アデナウアーの在任期間は1947〜62年)。具体的には次のような講義内容を予定しています。
@ ビスマルクとその後継者の外交政策:敵愾心に満ちた独仏関係の始まりをパワーポリティクス的観点から読み解く
A シュトレーゼマン外交とロカルノ体制:「戦間期」における束の間の平和主義
B ヒトラーとド・ゴール:第二次大戦、および、破滅からの再生への枠組み形成の中での独仏関係
C アデナウアーとド・ゴール:「西側統合」と「独自路線」をめぐる政治的駆け引き
「現代独仏関係史」は、回数の都合上、ふたつに分割しました。前編と後編とは独立した科目であり、いずれか一方を受講することも、両方続けて受講することも可能です。
本講座を受講するにあたり、川嶋周一『独仏関係史/三度の戦争からEUの中核へ』(中公新書、2024年)に目を通しておくとよいでしょう。他にも、板橋拓己・妹尾哲志『歴史のなかのドイツ外交』(吉田書店、2019年)などの参考書がいくつかあります。
< 受講生へのメッセージ >
国益、経済関係、歴史・文化、さらには、政治指導者の個性や思惑などが交錯する外交史研究は、政治学の応用問題です。特に、独仏関係史は、2度の世界大戦、冷戦とその崩壊、欧州統合の試みなどといった国際情勢の激変を背景としているため、示唆に富んでいます。ダイナミックな外交関係の展開を手がかりに、先行き不透明な時代を読み解く手がかりとしましょう。初学者歓迎。
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