ゲーテの戯曲『ファウスト』
〜3場面を解説します〜

講座番号: 03-01

< 講座概要 >
 戯曲『ファウスト』は、ドイツの文豪ゲーテの代表作であり現在でもなおその輝きを失わない世界文学の傑作です。この戯曲のなかから、とくに有名で意義深い3場面を選び、さらに各場面で重要な言葉を取り上げて解説します。3回連続講義ですが、1回ずつ完結するようにお話しいたします。 第1回 「ああ、おれの胸には二つのたましいが住んでいる」(『ファウスト第1部』1112行)  人生の大半を学問研究に捧げてきたファウストは、復活祭の鐘の音に誘われるかのように、人々が祭りを楽しむ戸外に出かけます。そして野原で自身の悩みを弟子に伝えます。 第2回 「美しいお嬢さん。失礼ですが、わたしの腕をお貸しして、お家へお送りいたしましょう」(『ファウスト第1部』2605行)  この台詞はメフィストーフェレスと賭けをした後のファウストが、魔女の薬を飲んで別人のようになって、町の通りで偶然出会った女性に発したものです。 第3回 「支配するのだ、所有を確立するのだ。事業がすべてだ。名声は取るに足らぬ」(『ファウスト第2部』第4幕10187〜10188行)  ファウストの最後の野望が決定的になる瞬間に、発せられた言葉です。次に続くファウストの決意表明の後、戦争を告げる太鼓の音と軍楽が遠く聞こえてきます。 ※引用の言葉は手塚富雄訳です。
< 受講生へのメッセージ >
 日本では明治44年に森鴎外が『ファウスト』全訳を成し遂げて以来、数多くの素晴らしい翻訳が出版されてきました。これらの翻訳は日本文化の宝ではないでしょうか。講義では翻訳の文章もいくつかご紹介し、受講生の皆さまと『ファウスト』の世界を楽しみたいと思っております。
分野文学
期間2026/03/16(月)〜2026/03/18(水)
曜日・時間月曜日 ・火曜日・水曜日 10:20〜11:50
回数3回
講座提供機関杏林大学
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ
備考託児利用可
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2026/03/16(月) 10:20〜11:50
2026/03/17(火) 10:20〜11:50
2026/03/18(水) 10:20〜11:50

【講師紹介】
長谷川 弘子
外国語学部 英語学科 客員教授 中央大学大学院文学研究科独文学専攻博士課程単位修得退学。修士(文学)。研究テーマは主としてゲーテの『若きウェルテルの悩み』と『箴言と省察』です。ゲーテ時代の書籍業にも興味があります。 (著書) 1996年(共著)現代ヨーロッパ文学の動向——中心と周縁(中央大学出版部) 2001年(共著)Undine geht nach Japan(trafo verlag) 2001年(共著)ドイツ女性の歩み(三修社) 2002年(共著)聖書を彩る女性たち-その文化への反映(毎日出版社) 2016年(単著)<本の町>ライプツィヒとゲーテ(晃洋書房) 2023年(単著)『若きウェルテルの悩み』を深掘りする(晃洋書房) (翻訳) 2006年3月(共編訳)ベルリン・サロン-ヘンリエッテ・ヘルツ回想録(中央大学出版部) 2006年5月(全訳)メドレヴィング——地底からの⼩さな訪問者(三修社) 2021年7月(編訳)ゲーテのことば(晃洋書房)
料金区分受講料
一般 2,500円
学生 1,200円