大航海時代を契機とした欧州における文化の受容と拡大
〜カカオの文化史〜

講座番号: 12-02

< 講座概要 >
 ココアやチョコレートの原料となるカカオは、紀元前2000年頃から、メソアメリカにおいては社会的、経済的、健康的な役割を担い、儀式の捧げものや万能薬、通貨として利用されるなど、生活の中になくてはならない貴重な存在でした。19世紀〜20世紀にかけて、ヨーロッパでは製造技術が発展し、カカオ製品は私たちの手に届く嗜好品となり、近年では、健康効果についても注目されるようになっています。本講座では、大航海時代にいたる背景とメソアメリカの文明について歴史的に解説します。そして、カカオの普及を通じて、ヨーロッパの文化が多様な文化の融合によって形成されてきたことを学びます。ヨーロッパによる植民地支配の影響や宗教との結びつきを踏まえて、考察していきましょう。 第1回 地中海から大西洋へ     ―大航海時代の幕開け― 第2回 カカオノキとメソアメリカの歴史     ―神々の食べ物― 第3回 カカオ、海を渡る     ―ヨーロッパへの普及― 第4回 カカオ産業の近代化     ―加工技術の発展― 第5回 カカオ製品の大衆化     ―「量」から「質」へ―
< 受講生へのメッセージ >
 みなさんの身近にあるココアやチョコレートの原料であるカカオを通じて、世界に拡がったヨーロッパの文化について学びます。このような嗜好品のルーツや歴史を理解することで、味覚だけでなく、少し違った視点から味わうことができるかもしれません。初心者でも理解できるように解説します。お気軽にご参加ください。
分野文化
期間2025/12/10(水)〜2026/02/18(水)
曜日・時間水曜日 15:20〜16:50
回数5回
講座提供機関帝京大学
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ
備考託児利用可
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2025/12/10(水) 15:20〜16:50
2025/12/24(水) 15:20〜16:50
2026/01/14(水) 15:20〜16:50
2026/01/28(水) 15:20〜16:50
2026/02/18(水) 15:20〜16:50

【講師紹介】
戸川 律子
外国語学部 国際日本学科 准教授 フランス高等師範学校留学後、大阪府立大学博士課程修了(博士:言語文化学)。 京都大学農学研究科博士研究員、フランス・モンペリエ農業技術高等学校招聘研究員、農林水産省農林水産技官を経て現職。日仏経営学会常任理事。 おもな著書:『地域を支える農企業』13章(2020)昭和堂、「日本の〈食〉の概念と食生活の〈型〉」『農業と経済』(2016)昭和堂、『農企業のムーブメント』6章(2019)昭和堂、『現代の食生活と消費行動』10章(2016)農業統計出版、その他多数。
料金区分受講料
一般 4,000円
学生 2,000円