< 講座概要 >
考古学による調査は多くの成果を挙げており、八王子市を含む多摩地域には縄文時代の遺跡が数多く存在していることがわかっています。最新の研究から、縄文文化の始まりは15,000年以上前の氷河期に遡り、日本列島が世界初の土器出現地の一つであることがわかりました。最古の土器を出土した遺跡の一つは、あきる野市前田耕地遺跡です。縄文中期には八王子市椚田遺跡群などに見るように、芸術的な土器文化を持ち、ムラに集まって住んでいましたが、国立市緑川東遺跡では変わったお祭りが確認され注目されています。東村山市下宅部遺跡からは、優れた漆加工技術や木工技術の存在が明らかになりました。近年における自然科学的分析の研究成果を含めて縄文文化の実態を探りたいと思います。
< 受講生へのメッセージ >
パワーポイントでスライドを映写しながら、多摩地域の遺跡やその発掘、調査から得られた最新成果を紹介します。
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