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< 講座概要 >
胃がんは、世界のがん死亡率の第6位で、アジア人に非常に多いと言われています。日本人では、罹患(胃がんになる人)数は年間約10万人で大腸がん、肺がんに続き、胃がんは第3位です。死亡数は全てのがんの中で、男性は第3位、女性は第5位となっています。
胃がんの初期は症状がなく、日本人の多くは検診で発見されます。日本では内視鏡検査(胃カメラ)やバリウム検査などによる胃がんの検診普及率が高いためです。胃がんの症状は、胃の違和感、胃の痛み、胸焼け、吐き気、食欲不振などがあります。がんから出血すると黒い便や貧血などの症状が起こります。体重減少も進行がんの場合に見られる事があります。胃がんと診断された場合、治療法として手術、抗がん剤がすすめられます。
手術は、小さな創で胃を切除する腹腔鏡手術が推奨されるようになりました。最近は「ヒノトリ」、「ダビンチ」などのロボット支援手術機器の開発により、ロボット支援手術が普及し行われるようになっています。当院では国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」による胃切除を積極的に行っています。
また、転移や再発した進行胃がんでは、抗がん剤による治療が第一選択となります。胃がんの抗がん剤治療も開発がすすんでおり、ここ数年で抗がん剤や免疫チェックポイント阻害剤が多く承認され治療の選択肢が広がっています。
今回、皆様に「胃がん」についてわかりやすく解説したいと思います。
< 受講生へのメッセージ >
現在行われている最新の胃がん治療について解説したいと思います。
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