< 講座概要 >
心臓血管外科の手術治療には、様々なものがありますが、狭心症に対する冠動脈バイパス術、弁膜症に対する手術、大動脈疾患に対する外科治療、末梢血管外科治療と大きく分けて4つの分野に分かれます。
狭心症、弁膜症、大動脈疾患では胸骨正中切開下に人工心肺を用いて心臓を停止して行うのが通常の方法ですが、最近の技術の進歩とともに、心臓を停止させないで行う手術や人工心肺を用いずに行う手術も行われるようになり、体の負担を軽減させつつ、最大の効果が得られるようになってきています。更に、傷も真ん中の大きな傷ではなく、左右の小さな傷で行う低侵襲心臓手術(MICS手術といいます)も発展して、美容面や回復のスピードにも良い効果が生まれてきています。傷もなく人工心肺を用いないカテーテル手術の技術も進歩しており、できるだけ患者さんに負担をかけず、安全に心臓血管外科治療を受けてもらえるようになっています。
本講座では、最近の心臓血管外科治療の発展をお示しして、人生の一大イベントである心臓血管外科手術がどのように決まり、行われ、どのように回復していくかについても触れ、八王子の現状についてもお話しさせていただきます。
< 受講生へのメッセージ >
皆さまは心臓血管外科にどんなイメージを持っていますか?怖い大変な手術だと思っていませんか?心臓血管外科の手術は命に係わる大きな手術ですが、日進月歩でその技術は進んでおり、安全な手術になっています。手術が必要な時はどんな時か、最新の心臓血管外科の治療、元気になるためのコツについて皆様が学ぶ機会となればと思います。また、八王子市民がおかれている現状についてのお話もできればと思います。
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