< 講座概要 >
最近、「ペプチド」という言葉を健康食品などで耳にすることが増えましたね。そこで今回の講義では、「ペプチドと薬」にまつわる話をお届けしたいと思います。ペプチドとは、アミノ酸が繋がった分子のことです。一般的に、100個以下のアミノ酸が繋がったものをペプチド、それ以上になるとタンパク質と呼ばれます。この2つは似ているようで、実は役割に大きな違いがあります。ペプチドは、私たちの体内で情報伝達を担う重要な存在です。たとえば、ホルモンの多くはペプチドに分類されますし、中には感情をコントロールする役割を持つペプチドもあります。そのため、ペプチドは「薬」としても非常に注目されています。最近では、ペプチド由来の糖尿病治療薬が新たに登場し、医薬品業界を大いに賑わせています。また、ペプチドは自然界にも幅広く存在しています。その中には、毒として働くペプチドもあるんですよ。今回のいちょう塾の講義では、そんなペプチドの魅力や意外な一面について、さまざまな話題を交えながらお伝えしたいと思います。
< 受講生へのメッセージ >
私たちの体を構成している有機分子、その中でも「ペプチド」に焦点を当てて一緒に学んでみませんか?
さらに、薬とペプチドがどのようにつながっているのか、一緒に考えてみましょう。また、主なテーマではありませんが、街中で見かける機能性食品に含まれるペプチドが本当に役に立つのか、といった話題についても、皆さんと議論できたら嬉しいです。そして、私が取り組んでいるペプチドに関する薬の研究についても、少しご紹介させていただければと思っています。
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