医療と刑事法
〜医療をめぐる諸問題と刑法の関わりについて〜

講座番号: 公開講座

< 講座概要 >
 先年、医師が難病のALS患者を薬物により殺害し、逮捕された事件は記憶に新しい。終末期医療における葛藤や相克に喫緊の法的対応が求められ、ヨーロッパでは安楽死を組織的に行う団体も活動を広げるいま、我々は死にどのように向き合うべきであろうか。また、多数の傷病者が同時的に発生した場合に医療措置の優先順位を決するトリアージの行為は、そもそも、「生命の価値の比較衡量の禁止」という原則に反してはいないのか。優先度が低いとされた傷病者について、医師の義務違反は発生しないのか。その法的正当性について、どのように考えるべきであろうか。そして、近時、医療の現場において多く報告される医療過誤案件とその法対応の実際はどのようであろうか。本講座では、以上のような医療と法にかかる現代的諸問題について検討していく。 ※本講座はオンデマンド配信も行います。 【オンデマンドによる視聴を希望される方】 視聴申込や配信期間等の確認は、「医療と刑事法(オンデマンド)」の講座ページからお願いいたします。
< 受講生へのメッセージ >
 現代社会においては、人の生死の考え方に変化が生じ、医療者に求められる患者への対応もまた変容しつつあるといえます。安楽死・尊厳死、医療行為における生命の比較衡量の是非、医療過誤といった現代的テーマについて、皆様とともに、刑法との関わりという観点から考えていきたいと思います。
分野法律
期間2025/06/28(土)
曜日・時間土曜日 10:20〜11:50
回数1回
講座提供機関中央大学
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ
備考終了しました 場所:12階 第1セミナー室 定員56名
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2025/06/28(土) 10:20〜11:50

【講師紹介】
只木 誠
法学部 教授 法学博士。 著書:『コンパクト 刑法総論[第2版]』(2022年)、『コンパクト 刑法各論』(2022年)    『終末期医療、安楽死・尊厳死に関する総合的研究』(共編著)(2021年)    Aktuelle Entwicklungslinien des japanischen Strafrechts im 21.Jahrhundert(共編著)(2017年)    『罪数論の研究[補訂版]』(2009年)    『刑事法学における現代的課題』(2009年)
料金区分受講料
一般 0円