激動の欧州統合に学ぶ

講座番号: 公開講座

< 講座概要 >
 第二次世界大戦終了後、欧州の地で二度と戦争を起こさせないとの強い思いで、欧州各国の統合が始まりました。最初はフランス・ドイツ・イタリアとベネルクス三国の6カ国で始まった経済・市場統合の運動が、現在では27カ国による欧州連合(EU)という、共通通貨ユーロの導入を果たし、さらには政治的な統合をも視野に入れた壮大な試みとして展開してきました。しかし、その過程は決して順調な道ではなく、実に様々な障害の連続でありました。共通通貨ユーロの危機、大量な難民の流入に伴う各国間の軋轢、さらには重要な加盟国の一つである英国の離脱に至るまで、どれ一つとして簡単に乗り越えられる問題はありません。これらの危機に直面しながらなお統合を目指して進むEUの実態を学んでいきたいと思います。そしてその中から、日本が東アジアの中国・韓国ならびに北朝鮮との間にどのような関係を構築していくべきかの示唆を得ていきたいと思います。
< 受講生へのメッセージ >
 東アジアにおいて、日中韓の関係を良好にしていくのは難しい問題だと思われる方が多いと思いますが、欧州を構成する民族・国家の多様性は、日中韓の3カ国の違いの比ではありません。その欧州の人々が、信じられないほどの困難・問題を乗り越えて統合へ進む姿とその動機をお伝えしたいと思っています。
分野経済
期間2025/05/30(金)
曜日・時間金曜日 13:30〜15:00
回数1回
講座提供機関創価大学
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ
備考終了しました 場所:12階 第1セミナー室 定員56名
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2025/05/30(金) 13:30〜15:00

【講師紹介】
寺西 宏友
経済学部 経済学科 教授 1955年 北海道富良野市生まれ 創価大学経済学部・同大学院経済学研究科(博士課程単位取得満期退学) 1983年より約5年間ドイツケルン大学留学(社会経済学部) 専攻:西洋経済史(近現代のドイツ経済史) 研究テーマ:戦後における歴史認識問題の日独比較 創価大学国際部長・同大学理事・同大学副学長等を歴任し、現在は創価大学経済学部教授 趣味:登山(高尾山には50回以上登山) 著書:「第二帝政期ルール地方における経済発展と都市化過程の諸問題(T)および(U)」『創価大学経済学論集』18巻3号、18巻4号 1988年    「19世紀ルール地方における外国人企業家」『創価大学比較文化研究』第7巻 1990年    Der Einfluss Kölner Banken auf die Industrialisierung im 19.Jh.(19世紀ケルン銀行業の工業化への影響)『創価大学創立20周年記念論文集』1990年    Industrialisierung und gesellschaftlicher Wandel der Stadt Köln von 1814 bis 1914(ケルン市の工業化および社会的変容1814年〜1914年)『創価大学経済学論集』27巻1・2号 1998年 等
料金区分受講料
一般 0円