< 講座概要 >
近時、様々なところで「ビジネスと人権」、あるいは「人権デューディリジェンス」というキーワードが注目されているようです。ここで「人権」として想定されているものの多くは、労働者の人権であり、講師の専門とする労働法学の領域でも関心は高まっています。2022年には、企業の取組みを促進すべく、政府によるガイドライン(「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」)が策定されましたので、上記のキーワードのもとで企業に何が求められているのかについては、一般の方々においても、それなりに理解が進んでいるのではないかと期待されるところです。
しかし、そもそも何故、そうした取組みが企業に求められるのでしょうか。また、企業にそうした取組みを求める現在の政策に、何か課題はないのでしょうか。本講座では、労働法学者の見地から、「ビジネスと人権」という流行りのテーマの根本と展望を考察します。
※講座レベル:特別な知識を要しません。(労働や人権について、一般常識程度の知識は必要となります。)
< 受講生へのメッセージ >
本講座は、「ビジネスと人権」をめぐるありとあらゆる問題を解説するのではなく、今後このテーマについて考えるきっかけを提供することを目指しています。その意味では、あくまで入門講座ですので、「なんとなくテーマに興味がある」、知的好奇心のある方に、是非受講していただきたいです。
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