< 講座概要 >
尾崎紅葉(1868〜1903)は青年時代から文学を志し、明治18(1885)年には仲間たちと共に趣味的・遊戯的文学サークル「硯友社」を結成します。明治22(1889)年には単行本を刊行、それが好評を博することで、文学の流通可能性が模索されはじめます。その後『読売新聞』へ入社して、多くの作品を連載しますが、本講座では代表作である「金色夜叉」を取り上げます。約5年半にわたる長期連載でありながら、作者の逝去によって未完となっている本作を同時代の読者の視点から読み解きます。さらに紅葉が想定していなかった、読者の積極的誤読を一緒に明らかにしましょう。
< 受講生へのメッセージ >
尾崎紅葉「金色夜叉」は小説だけでなく、映画や舞台でも人気を博した作品です。また舞台となった熱海に足を運んだ方も多いでしょう。既に読んだことある方も、そうでない方も、この機会に明治を代表する人気作を学び直してみませんか?
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