<絵本で学ぶ>近代朝鮮の童謡・童詩A 兄さま想い
〜初めてのハングルと韓国の歴史・文化〜

講座番号: 06-07

< 講座概要 >
 1925年、12歳の少女だった崔順愛(チェ・スネ)が、日本の『赤い鳥』と比較される朝鮮初の児童文芸雑誌『オリニ』に投稿した童謡「オッパセンガク(兄さま想い)」を美しい韓国の絵本で読みます。  国民的愛唱歌として現在も韓国の人々に愛される童謡「オッパセンガク」 には、東京に留学し、関東大震災で帰郷した実の兄を待つ少女の心情が描かれています。  本講座では、韓国初の文人夫婦と呼ばれた李元壽(「故郷の春」)・崔順愛(「オッパセンガク」)夫妻の童詩文学誕生の背景を学びながら、隣人の暮らしと歴史を理解します。 【持ち物】筆記用具 *「オッパセンガク(兄さま想い)」の原文、ハングルテキストを丁寧に読みます。受講者はハングルが読めないことを前提に、ハングルの入門から分かり易く解説いたします。 *隣国の代表的童謡・童詩を全文原文で読み、その背景(歴史・文化・心情)を理解しながら、ノーベル文学賞作家を輩出した韓国の文学と社会の一側面を探究したいと思います。 『兄さま想い』 詩:崔順愛/絵:キム・ドンソン パランセオリニ、2015年(未邦訳)
< 受講生へのメッセージ >
 私が初めて<韓国>に出会ったのは1988年、ソウルオリンピックの年です。ハングル文字を見たのも、韓国語の響きを聞いたのもこの時が初めてでした。そしてこの年、韓国人作家による初めての現代韓国絵本が誕生しました。それから37年が経ち、小さなノーベル賞とよばれる国際アンデルセン賞を受賞する絵本作家(スージー・リー)が生まれ、ついにノーベル文学賞受賞作家(ハン・ガン)も生まれた韓国。歴史的にも日本と関係の深い、隣人の暮らしと文化に興味は尽きません。
分野文学
期間2025/06/13(金)〜2025/08/08(金)
曜日・時間金曜日 10:20〜11:50
回数4回
講座提供機関東京純心大学
会場学園都市センター
残席状況
お知らせ持ち物:筆記用具
備考託児利用可
その他資料      
講座詳細詳細
【講座スケジュール】
日程時間講義内容
2025/06/13(金) 10:20〜11:50
2025/06/27(金) 10:20〜11:50
2025/07/11(金) 10:20〜11:50
2025/08/08(金) 10:20〜11:50

【講師紹介】
大竹 聖美
現代文化学部 こども文化学科 教授 韓国児童文学翻訳・研究。白百合女子大学大学院文学研究科児童文学専攻修士課程修了後、日韓文化交流基金訪韓研究員、大韓民国政府招聘留学生としてソウル・延世大学校大学院教育学部博士課程にて博士(教育学)学位取得。アジア児童文学日本センター理事、韓国児童文学学会国際理事、韓国児童青少年文学学会国際理事、日本ペンクラブ・日本文藝家協会会員。優れた韓国の絵本の翻訳・講演等多数。 著書:(単著)『植民地朝鮮と児童文化』(社会評論社)/(共著)『絵本の絵を読む』(ミネルヴァ書房)、『絵本をひらく』(人文書院)、『10歳の質問箱』(小学館)、『いま、この研究がおもしろい』(岩波ジュニア新書)など。/(翻訳)『チェクポ』『トッケビとどんぐりムク』(ともに福音館書店)、『とらとほしがき』『ぼくって、ステキ?』(ともに光村教育図書)、『非武装地帯に春がくると』(童心社)、『わたしたちのケーキのわけかた』(偕成社)など。
料金区分受講料
一般 3,500円
学生 1,700円