< 講座概要 >
私たちは人間として生きています。でも、そのことを意識すらしないほど当たり前に生活しています。人生とは何かとか人間とは何か、といった問いが不意に出てくることがあります。そのとき、私たちは哲学の世界に一歩踏み出しています。本講座では、ドストエフスキーの小説を通して「人間として生きるとはどういうことなのか」という問いを考えていきます。
周知のように、ドストエフスキーは文学者であって哲学者ではありません。しかし彼の文学には哲学が滲み出ています。哲学が小説という形式で語られているともいえます。彼はさまざまな問題、たとえば神、悪、自由といった問題をその根源から問い直しています。本講座は個別的な問題を考えていくことによって、上記の問いの解決をはかるひとつの試みです。
第1回目:イントロダクション
第2回目:神は存在するのか
第3回目:キリストとは誰か
第4回目:自然法則と現実性
第5回目:悪魔との対話
第6回目:罪人としての人間
第7回目:人間は自由なのか
第8回目:残された宿題
< 受講生へのメッセージ >
ドストエフスキーの小説は長編が多いので、読むだけでも難儀です。読まれていなくても理解しやすくする工夫を考えています。お気軽に受講してください。
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